ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

聖書の権威➂ーどうやって証明できるのー


  1948年に現在のイスラエルの国が建国されました。ユダヤ民族の国です。

  キリストが十字架にかかり、復活され、昇天してから百年も経たないうちに、ローマ帝国の支配下にあったイスラエルの地は、パレスチナと改名され、ユダヤ人の殆どは、イスラエルの地を出て離散しました。

  ユダヤ民族は、神からイスラエルと呼ばれ、モーセを通して神の律法を受け、神の掟を守る民族でした。

  彼らはどこの国で暮らしていても、神から命じられた割礼や律法、安息日や祭りを守り、親から子へ、子から孫へと継承しました。

  彼らはどこの国にあっても、神に仕える民として生存しました。彼らの神は聖書の神です。イスラエルは、神が目的をもって造られた民族でした。

  全能の主は、自らをイスラエルの神と名乗っておられます。

  ユダヤ人の旧約聖書には、離散の事も帰還の事も預言されています。

  紀元前六世紀頃、預言者エゼキエルは、預言していました。 
  「神である主はこう仰せられる。わたしはあなたがたを、国々の民のうちから集め、あなたがたが散らされていた国々からあなたがたを連れ戻し、イスラエルの地をあなたがたに与える。」

  それ以前には、エレミヤが預言しています。
  「見よ。わたしは彼らを北の国から連れ出し、地の果てから彼らを集める。その中には盲人も足なえも、妊婦も産婦も共にいる。彼らは大集団をなして、ここに帰る。彼らは泣きながらやって来る。」

  日本では、イスラエルの建国前から、聖書の約束を信じ、イスラエルの回復のための執り成しの祈りが積み上げられていました。(シオンとの架け橋の『証言ビデオ イスラエルへの祈り~時を超えて』)

  イスラエルが建国された時には、聖書の神の真実を喜び讃えたと言われます。聖書の神に対する信仰が益々強められた、と言われました。

  イスラエルの地には、神と契約を結んだ彼らの父祖アブラハムと妻サラ、イサクとリベカ、ヤコブとレアが眠っているお墓があります。

  ユダヤ人は神が与えられた約束の地に帰還しています。死語と思われたヘブライ語が復活し、イスラエルの母国語となりました。

  約千九百年の時を経て、世界に離散していたユダヤ民族は集められて一つの国民となったのです。

  神の掟を守っていた事が、ユダヤ人としてのアイデンティティーを守り、また、ユダヤ人としての証明となったのでした。

  イスラエルの国が建国された事は終わりの時代のしるしです。ユダヤ人がイスラエルの国に帰還したのは、永遠に生きるメシアを彼らが迎えるためです。

  復活のキリストは、再びイスラエルの地に来られると約束されています。それは、キリストがイスラエルの王となって、神の民を治め、世界の国々を統べ治めるためです。

  その時、世界は戦争も武器もなく、平和な世となるのです。

  聖書の神が生ける真の神である事は、ユダヤ民族に起こったこととユダヤ民族の存在そのものが証明しています。


  存続が危ぶまれたユダヤ民族が消滅する事なく、二千年近い時を経て、先祖の地に建国されたイスラエルの国に集められ、ユダヤ民族が共通の言語(ヘブライ語)を持つ国民として回復しています。まさに、神の働きです。

  ナチスによって死の国に追いやられていた、国を持たないユダヤ民族に、誰が想像出来たでしょうか?


  旧約聖書にはユダヤ民族の成り立ちとその歴史が書かれています。また、神がこの民族に永遠に生きる神のキリストを与える約束が初めから契約されており、神の預言者によってあらゆる世代のユダヤ人に語られています。

  新約聖書は、約束されていたキリストの誕生と、キリストの救いの完成が書かれています。キリストはご自分の国民ユダヤ人に、天の父について神の国について永遠のいのちについて教え、全世界に出て行ってこの福音を宣べ伝えるように命じられました。

  新約聖書の権威が、長い間ユダヤ民族に否定されて来ました。それで、ユダヤ人がキリストを宣べ伝える働きは滞っています。

  ユダヤ民族を世界に散らし、再び集められた神が、ユダヤ民族の働きも回復されます。これが、今の時代、聖書の神が生きていることの証明となるのです。


  聖書の神は、今も働いておられます。そして、聖書に書かれていることはことごとく成就するのです。