ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

火の滅びから救い出される魂

 

 神は、終わりの時代に、悪魔を打ち砕く「人の子」すなわち、ユダヤ人の処女から生まれた神の子羊イエスを、イスラエルに遣わされました。

 イスラエルとは、神の民のことです。

 人と戦い、神と戦って、アブラハムの契約と祝福とを勝ち取った信仰の勝利者ヤコブに、神がお与えになった名前が「イスラエル」です。

 

 これには、とても大事な奥義が隠されています。

 世の罪を取り除く贖いの血を流す、罪のための生贄である神の子羊イエスは、神の民イスラエルに遣わされたということです。

 

 神は、世を水で滅ぼすとき、ノアを選び、ノアに大水から救い出すための箱舟を造らせました。ノアが造った箱舟が、水の滅びから救い出す唯一の手立てでした。その箱舟に入って御救いを受けるのは、ノアとノアの家族です。

 

 このあらましを、世の終わりに起こる御救いに照らし合わせてみましょう。

 罪に満ちた悪い世を水で滅ぼされた神は、次は、火で滅ぼすことを定めておられます。

 そして、火で滅ぼされる世から救い出すために、神は、全地の中に、ユダヤ民族を造られました。このユダヤ民族の中に、世を救う救い主イエス・キリストを遣わされました。

 神が、イスラエルに遣わされたキリストは、世を救うメシアです。

 

 イスラエルに遣わされたキリストは、「人の子」ですが、その実体は、永遠の昔から存在しておられる神のひとり子です。

 父なる神は、ひとり子に肉体を造り、人の子としてアブラハムの子孫に遣わされたのです。

 

 水で滅ぼされた世から生き残った人は、箱舟に入ったノアとノアの家族です。

 火の滅びから救い出されるのは、神が選んだアブラハムの子孫、救い主イエス・キリストを生んだユダヤ民族とイスラエルです。

 

 救い主イエス・キリストは、人の子としてユダヤ人の中(ユダヤ民族ユダ族のダビデの系図)から生まれ、神の子羊として世の罪を取り除く贖いの血を流して死んで葬られ、聖霊によって三日目に墓の中から復活した神の御子キリストです。

 死から復活したキリストは、肉の人ではありません。聖霊の力によって、死者の中から新しく生まれた御霊の人です。

 火の滅びから救い出されるのは、肉の人ではなく、御霊によって新しく生まれ、新生した御霊の人です。

 

 肉の人は、火で焼かれると、燃えて焼き尽くされます。

 御霊の人は、火で焼かれても、焼かれる肉がありません。

 

 魂は永遠に生き続けます。

 火で焼かれた肉の人の魂は、幕屋(肉体)を失って裸です。しかし、御霊の人の魂は、御霊によって新しく生まれ変わっており、御霊のからだをいただきます。御霊のからだは、火で燃えません。なぜならば、御霊のからだは、肉のような物質のからだではなく、霊のからだだからです。

 それゆえ、御霊の人の魂は、裸になることはありません。御霊のからだを着ているからです。

 

 地上で生きるためには、肉体が必要です。すべての魂は、肉のからだを持っており、物質の世界で生命の営みをしています。

 もし、地上に肉のからだを持たない魂が存在しても、肉のからだの人には見えません。見えないものを、肉の人は存在しているとは認識しません。からだのない魂は、地上の世界では、無いに等しいのです。

 

 天上で生きるためには、霊のからだが必要です。天上に存在するものに、裸のものはいません。永遠に生きるからだを着ています。

 天上に入るためには、霊のからだが必要です。裸の魂は、永遠のいのちを持っていません。御霊の人の魂は、御霊のからだを受けて天の御国に入ります。御霊に永遠のいのちがあるからです。

 

 キリストがイスラエルに遣わされたという事は、火の滅びから救い出すために神が定めておられる御救いは、イスラエルにあるということです。

 

 世の罪を取り除くために、神の子羊イエス・キリストの血が流されたのならば、ユダヤ民族、イスラエルだけの御救いというのは道理に合わないと思いますよね。

 しかし、そうではありません。

 神は、火から救い出す魂を、イスラエルの中に集められるということです。イスラエルの外にいる魂が、もし、火の滅びから救われたいと願うならば、神が救いに定めておられるイスラエルの中に入らなければならないということです。

 

 神がユダヤ民族を、奴隷の家エジプトから救い出す時のことを思い出しましょう。

 神の命令に従って、傷のない一歳の雄の羊の血をかもいと二本の門柱に塗った家々は、神の裁きが過ぎ越されました。しかし、羊の血を塗っていないエジプトの家々は、エジプトの地を行き巡る神の御使いに打たれました。

 

 その時、アブラハムの子孫であるユダヤ人だから過ぎ越されたのではありません。羊の血の塗られた家々の中に留まっていたから過ぎ越されたのです。

 ユダヤ民族でない人たちでも、羊の血の塗られた家々の中にいれば、神の御使いに打たれずに、神の裁きは過ぎ越されました。

 

 羊の血は、エジプトの地を行き巡る御使いたちの目印でした。神から、羊の血の塗られている家々に入ってはならない、過ぎ越しなさい、と命じられていたからです。

 

 モーセはイスラエルに命じました。

 「羊の血をかもいと二本の門柱につけなさい。朝まで、だれも家の戸口から外に出てはならない。

 主がエジプトを打つために行き巡られ、かもいと二本の門柱にある血を御覧になれば、主はその戸口を過ぎ越され、滅ぼす者があなたがたの家に入って、打つことがないようにされる。

 あなたがたはこのことを、あなたとあなたの子孫のためのおきてとして、永遠に守りなさい。」(出エジプト12:22-24)

 

 ユダヤ人であっても、羊の血が塗られていなければ打たれます。羊の血を塗った家々の中にいても、その家の外へ出たならば、ユダヤ人であっても打たれます。

 

 ユダヤ民族が、エジプトから出るとき、ユダヤ民族といっしょに出て来た多くの外国人がいました。

 神は、それらの外国人たちにも割礼を受けさせて、割礼のしるしのある者をアブラハムの契約の中に入れ、アブラハムの契約をアブラハムの子孫ユダヤ民族とともに相続するイスラエルとされたのです。

 彼ら在留異国人は、ユダヤ民族十二部族のそれぞれの部族の中にいました。

 

 神は、アブラハムの子孫ユダヤ民族と契約を交わすとき、在留異国人も含むイスラエルと契約を交わされました。彼らは、ユダヤ民族の父祖アブラハム、イサク、ヤコブの神、主に従う、アブラハムの信仰の子孫なのです。

 イスラエルの中には、アブラハムの血肉の子孫ユダヤ民族と、アブラハムの血統ではないけれどもアブラハムの神に聞き従ってアブラハムの信仰を相続するアブラハムの信仰の子孫とがいます。

 

 この事を、終わりの時代にある現在に当てはめてみましょう。

 神の裁きを過ぎ越す目印の傷のない一歳の雄の羊の血は、十字架で罪の贖いのために流された神の子羊イエスの血です。

 イエスは33歳であったと言われています。羊の一歳は、人間の33歳に当たると言われています。 

 

 神が、世の終わりに用意された過越しの羊の血は、実に、十字架で流された神の子羊イエス・キリストの血です。

 神は、神の子羊イエス・キリストの血を目印にして、神に打たれる人と、打たれないで過ぎ越される人とを分けられます。

 

 イエス・キリストの血が流されたのは、私の罪を贖うためであり、キリストの血によって私の罪は赦されたと信じて、十字架の主イエスを「救い主神の御子キリストです。」と告白し、神と和解する人たちは、神の民イスラエルの中に加えられます。

 

 神の子羊イエス・キリストは、「イスラエル」を救うために再び天から来られます。地上に残っているユダヤ人たちが、「主よ。来てください。」と主に向かって叫ぶからです。

 キリストは、彼らの叫び声を聞いて、天の軍勢とともに来られて、イスラエルを苦しめた反キリストと偽預言者の二人を生きたまま、火の池に投げ込まれます。そして、反キリストの国(中東の十の国、カナン全土)と反キリストの国民を絶滅されます。

 そして、反キリストと偽預言者に権威を与えたサタンを縛って、千年の終わるまでは、サタンが諸国の民を惑わすことのないように封印されます。

 

 キリストが世界を治める千年王国は、サタンは閉じ込められ封印された千年間です。

 

 死から復活した新しい人の子イエス・キリストは、「イスラエルの王」として再び地上に来られます。

 

 反キリストが治めていた反キリストの国は滅び、反キリストの国が建っていたカナンの地全土に、イスラエルの王である神の子羊イエス・キリストの国、すなわち、「とこしえのイスラエル王国」が建国されます。ユダヤ民族の国です。

 ユダヤ民族の王である神の御子キリスト・イエスは、イスラエルの王です。

 イスラエルの王の国民は、とこしえのイスラエルです。

 

 とこしえのイスラエルは、肉のイスラエルではありません。御霊によって新しく造り変えられた新しいイスラエルです。御霊によって生まれたイスラエルです。

 

 「イスラエルの王」は、一度死んで、御霊によって死から甦り、聖霊によって永遠のいのちと御霊のからだを受けて復活した「新しい人」、神の子羊イエス・キリストです。

 千年王国の神の都のある「とこしえのイスラエル王国」の国民は、王と同様に、御霊によって新しく生まれた「新しい創造の人」です。

 肉の人ではありません。永遠のいのちと御霊のからだを受けた御霊の人です。

 

 ノアの時代、水の滅びから救い出されたのは、箱舟の中に入ったノアとノアの家族であったように、終わりの時代、火の滅びから救い出される人は、救い主である神の御子イエス・キリスト、すなわち、とこしえのイスラエルの王の国民「とこしえのイスラエル」(神の子羊イエス・キリストの御霊により新しく創造されたイスラエル)です。

 

 とこしえのイスラエルの中には、アブラハムの契約を相続したユダヤ民族イスラエルと、神の子羊イエス・キリストの御霊を受けてイスラエルの中に加わった異邦人とがいます。

 

 神は、キリストのからだ、新しいひとりの人を、火の滅びから救い出されます。

 キリストのからだは、神の子羊イエス・キリストを頭とする七つの御霊の教会であり、永遠のいのちと御霊のからだを持つ魂です。